妻とカラオケに行ったところ、急に LOVE PSYCHEDELICO の『Last Smile』を歌い出しました。なんでこの曲?
そして、おなかが痛くなってきました。
わたくしが高校生の頃、通学中にこの曲を聴いていたところ急にお腹が痛くなり、最寄りの公衆トイレに駆け込んだことを鮮明に覚えています。
冬の朝、オレンジ色の低い光に包まれる公園。冷たく弱い風、張り詰める空気。淡々と重なるビートが耳に届き、徐々に増す腹痛。
ボーカルの声が低めの音域からサビへとのぼりゆき、さらなる迫力を増したその瞬間、矢も盾もたまらず個人ブースへジャンプ・イン。トイレットペーパーの有無を確認する余裕もありませんでした。
運命線から other way それから憂いてる風とも get away
いつでも放たれたくとも 君は目の前で last smile
ただ 見守ってるよな 君の style
oh 戯れの遠目な loser
歌詞の意味はよく解りませんが(でも“loser”がわたくしのことを指しているのは確実)、この歌詞がその後の『腹痛のテーマ』になってしまったことは想像に難くないと思います。
約20年の時を超え、妻の歌声で喚起される「あのときのように腹は痛くないか?」のメッセージ。
「うん、なんだか痛くなってきた」のアンサー。
「音楽にはチカラがある」と言われます。
本当に、そのとおりだと思います。