【本】#018 99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方 / 竹内 薫

99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方
99.9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

目を惹くタイトルですから、手に取るのは自然です。

世の中はほぼすべて誰かや自分の仮説でできており、われわれはその中で暮らしているのですよ、といった内容です。仮説というか、前提といったほうがよいかもわかりません。
例えば世界地図は極を上にする以上、北半球と南半球では違う図形になります。同じ地球上だからといって、北半球と南半球では「世界」の見え方が異なるということですね。究極的には「相対性理論」にもあるとおり、時間でさえ絶対ではないのです。「この格差だらけの世界の中で、唯一平等なのは時間である」なんてウソっぱちです。
とはいえ、これも「時間は絶対ではない」という仮説や前提を立てた上での話ですが…(「時間は絶対ではない」ことを実際に観測/証明できるのかが解りません)。

つまりは、人はひとりひとり異なるので、ほとんどすべてをその人の考えた「仮説」であるとし、どの「仮説」は自分の「仮説」と一致しているのか、あるいはどのくらい異なるのか、ちゃんと検証し判断しましょうね、思い込みはキケンですぞ、ということですね。

科学は客観的であり誰が見ても「こうだ!」「こうではない!」といえるハズのものですが、前述のとおりですから、そもそも100%の客観ということ自体がありえないのだな、と思いました。みんなその人のアタマの中の世界、すなわち主観で見ているので。
そうなるともう、完全に正しいといえるものは、この世にはないですね。まさに哲学です。

また本書には、科学の世界のいろいろな「仮説」も出てくるので、雑学的にもタメになりました。
「むむむ、なるほど…?」と悩みたい方は、ぜひどうぞ。

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