「ほっそり」

兄とは11歳トシが離れていて、わたくしは必然的に11年後のわたくしをそこに重ねてしまいます。
そして兄は、少々毛髪のほうがとっ散らかってきています。本当にもう、カンベンしてほしい。

兄は仕事でいろいろあって、しばらく休職していました。それが今月から復職することとなり、家族で壮行会というか、食事をしました。

兄は休職中、ジムに通ったり自転車で走ったり運動はしていたようですが、やはりどうも太ってしまったもよう。わたくしは太ったことがないので、「体質が違うのね」と思うとともに、体質が違うのであれば11年後も毛髪がとっ散らかることはないハズ、と自身に言い聞かせます。
ところが不思議なもので、復職したら元の体形に戻りつつあるようです。

同席していた姉も「あ〜、確かに『ほっそり』してきたね」と言っています。

しかし、姉の視線の先は完全に兄の頭頂部

兄は「いまココ見た!?」と頭頂部を触り、わたくしも「そこの『ほっそり』はいまは話題にしてない!」と続けます。

11年後、わたくしもそうなるおそれがあるんだ、わたくしは真剣に怒りましたが、おじさんおばさんになっても、きょうだい仲良しです。

逆にここまでなれば吹っ切れそう
逆にここまでなれば吹っ切れそう

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