このところ、東京はめっきり涼しくなってきました。夏が終わります。
さて、一般的に「季節が“終わる”のは夏だけ」というのは、意外と気づかない言い回しかも解りません。その他の季節、春も秋も冬も、あまり「終わる」とは言いませんね。
逆に、「終わる」自体に「冬」の字が含まれている点も面白いです。
仕事中、先輩(男性)と後輩(女性)とわたくしの3人で、そんな話をしていました。
わたくし「“終わる”のは夏だけ、なんですよね。他の季節は“終わる”って言わないですよね」
先輩「たしかに」
後輩「言われてみれば」
わ「不思議なもんですね」
先「日も短くなって、ほんとに“終わる”という感じ」
後「寂しいです…」
先「ん〜、寂しいね」
ああ、図らずも切ない感じになってしまいました。なんかすみません。
わたくしは夏はニガテな季節なのでなんの感慨もないのですが、「夏の終わり」というものは、森山直太朗くんもしっとり歌い上げているように切なく寂しく、名残惜しいものなんですね。
これが普遍的な感覚であることに異論はありません。暗く寒い季節に向かっていくわけですから、明るい季節の終焉は寂しいものです。
わ「とはいえ、わたしは夏はニガテなので、あんまり寂しい感じはないですけどね」
会話に水を差し、持論を展開します。
先「僕も暑いのはちょっと。秋のほうが好きだな」
後「わたしも秋がいちばん好きです」
さっきのセンチメンタル感はなんだったんだ。誰ひとり夏に思い入れなし。