「黒板消しクリーナー」という名前のセンスよ。
学校でしか見たことのない備品というのは、かなりの数があると思います。その中でも「黒板まわり」の備品は象徴的です。
でかい三角定規やでかいコンパス、模造紙を貼るための異様に細長いマグネットもありますね。「小さくなったチョークを最後まで使うための筒」(正式名称は不明)を持っている先生もいました。
その中にあって、わたくしが気になるのは「黒板消しクリーナー」です。
名前のセンス、すごくないですか。
まず、「黒板消し」という名前。
「黒板に書かれた文字等を消す」から、「黒板消し」。同じ論理なら、「消しゴム」は「紙消し」になってしまいます。「黒板消し」、なんだか名前の構造が破綻しているような気がします。苦しい。
その上で、「黒板消しクリーナー」。
名前の付け方は妥当に思えますが、「消すもの」を「消すもの(=クリーナー)」になっていて解りづらい。「消しクリーナー」ってなんなんだ。すなわち「マイナスかけるマイナスである」と考えると、相殺されてあとに残るものは「黒板」。また名前の構造が破綻しているような気がします。苦しい。
と、批判ばかりでは芸がないので、すっきり苦しくない名前を考えました。暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう(心のともしび)。
「消しモフ清掃機」
消しゴムが「消しゴム」ならば、あの黒板消しの本体は「なんかモフモフしたもの」なので、「消しモフ」だと思います。クリーナーの部分は、いきなりの英語でシニア世代がびっくりする懸念があるので、日本語に置き換えました。高齢化社会を念頭においております。
さて、たいしたオチもなく筆を置くむちゃくちゃ冷える夜です。