わたくしは比較的多く手汗をかくほうなのですが、手汗がひどい人の話を聞くとまだまだひよっこだよな、と思います。
わたくしが仕事でテンパっていたときには、最初の手汗が乾く前に次の手汗をかき、手汗の渋滞によって「異汗性湿疹」という病気になってしまったことがありました。手汗の連続で、マウスの表面に印字されているロゴも消えました。
これもなかなかのエピソードだと思うのですが、わたくしはそれ以上のエピソードを聞いたのです。
たとえば友人の奥さまがボードゲームをできない理由は、手汗でカードなどを壊してしまうからだそうです。
手汗でカードがしなしなになってしまうのはあると思いますが、まさかの破壊。しかもそれがボードゲーム不可の理由。
ほかの友人は、手汗で別の友人から借りたゲームボーイを破壊してしまったそうです。
手汗でゲームボーイがしっとりすることはあると思いますが、まさかの破壊。湾岸戦争の爆撃でも壊れなかったというあのゲームボーイが、手汗で故障なんてこと、あるんですね。
ただ、ためしにその友人と握手をした際、「ああ、たしかにこれはゲームボーイも壊れるわ…」と思いました。
「手汗で破壊」のエピソードが充実していっていますが、手汗は精神性発汗です。世界の平和と安定した精神のために、このような破壊エピソードがこれ以上わたくしに蓄積されないことを願うばかりです。