仕事中、同じチームのKさん(女性)が不意に「そんなバナナ」と古典的な言いまわしをしていました。平成も残りわずかとなったいま、「そんなバナナ」。
Iさん(男性)がすかさず「『そんなバナナ』って、『おぼっちゃまくん』以来だよ」と続けます。「そんなバナナ」がいわゆる茶魔語だったかどうかは微妙なところですが、論理の構成から茶魔語の仲間とカウントしても致し方なし。
「えっ、『おぼっちゃまくん』ってなに?」
Kさんがまさかの反応。Kさんはわたくしとだいたい同世代なので、知らないハズはないのですが。
当然に、Iさんとわたくしで、あらゆる『おぼっちゃまくん』エピソードを繰り出します。
- めっちゃ金持ちの息子のまんが
- 「すみま千円」と言いながら千円札を提出する
- 「おはヨーグルト」と言いながらヨーグルトを掲出する
- unkoが純金
- カメに乗って登下校
- 家の地下に鉄道駅があり、そこから「茶魔ンスカー」に乗車すると小田急線に乗り入れて箱根に行ける
数多くのエピソードを披露するも、Kさんに刺さることはなく「知らない」を連発。Kさんは即座に「検索してみる」と言い、スマートフォンで検索し始めました。
「これ?」とこちらに見せてきたのはこの画像。

「そうそう、これです! 『おぼっちゃまくん』」
なのにKさんは「初めて見た」。いや、世代的にそんなことは絶対ないハズ。本当に知らないのか。コロコロコミックもアニメも全国展開していたのに。
Kさんは、となりに座っているMくん(男性)に「知ってる? 『おぼっちゃまくん』」と、この画像を見せました。しかし残念ながらMくんは20代中盤なので、世代的にはマッチしていません。
「ん? う うわ〜…… 知らないです」
Mくんが『おぼっちゃまくん』を知らないのは予想どおりでしたが、その上 引くとは。 なんで引いたの?
こうして、平成は終わってゆくのでした。