「説明が回りくどい」と妻に言われているわたくしですから、この本を手に取るのは自然です。
「分かりやすい説明に必要なもの」が、それこそ「分かりやすく」記述されています。
本書は本当に役に立ちます。「この人の説明は解りやすいな」「解りづらいな」の違いが何だったのかは、本書で氷解しました。すなわちそれは、「テーマ」「言葉」「論理」の有無でした。それも本書に明快に書かれています。あまりに分かりやすく書かれていてこの記事でも受け売りのように書きたいのですが、詳細は本書を購入し読んでいただきたいです。
この「テーマ」「言葉」「論理」にさえ留意すれば、確実に「分かりやすい説明」が可能になると思います。
本書では、「説明が相手に伝わらないのはすべて、説明する側の責任」とあります。
まあ明らかに説明を聞く気がない相手がいることもあるので、100%そうだとは思いませんが、そのくらいの心意気で「説明」をする必要はあると思います。相手が理解できるようなレベル感で「テーマ」を提示し「言葉」の認識を合わせ「論理」背景を伝える、そうすることで「分かりやすい説明」は誰でも可能でしょう。(たぶんわたくしは妻になにかを説明するときに、「前提含めすべてを理解してもらいたい」が勝りすぎて細かく説明しすぎているのだと思いました。)
「学校では教えてくれない」とタイトルにありますが、たしかにこういった「説明手法」を学校で教えてくれないのはナゾです。そもそも、学校の先生も説明下手だったりするので、まずは高校の先生とかに読んでもらいたいなぁと思います。「説明が相手に伝わらないのはすべて、説明する側の責任」ですから。
そんなワケで本書もオススメです。全国民に読んでいただきたい。