中学校の卒業遠足で、ディズニーランドに行ったことがありました。
わたくしはほとんど遊園地の類いに行ったことがなく楽しみ方も解らなかったので、ベンチに座ったりして時間(とき)が過ぎるのを待っていた記憶があります。
わたくし、友達がいなかったのでしょうか。あまり記憶に残っておりません。天気だけはよかったかな。
しかし、一点だけはしっかりと覚えていて、それについてを書きます。
帰るころになり、手にしたガイドマップを背負っていたリュックサックに入れようとしました。
外ポケットというのでしょうか、リュックサック背面の中腹部にあるジッパーを開けると、中からタバコの吸い殻が数本出てきました。
なにこれ。
「あれっ! なんでこんなものが!」と騒いでいると引率の先生が飛んできました。
「お前! タバコ吸ったのか!?」
「いや、普通に考えてくださいよ。タバコ吸ったあとのヤツ、自分のリュックに入れます?」
「そうだな……、じゃあなんでタバコが?」
「こっちが聞きたいですよ……なんなんだよ……」
「そうか……」
たいして楽しくなかったディズニーランドが、本当に楽しくなくなりました。
火のついた吸い殻だったら、リアルにかちかち山です。何の教訓もないかちかち山。
そんなこんなでそれを境に忌避したディズニーランドですが、その十数年後にディズニーシーで結婚式をしたので、人生解らないもんですね。