「逮捕=手錠」の公式がわたくしの中で確立してしまっているのが、よくないのだと思います。
たくさんの「再逮捕」のニュース。
これらがわたくしの中で、「一度手錠をはめられている両腕に、再びの手錠をはめられている状態」として捉えられています。
無意味です。
すでに手錠をはめられている両腕に、いま再びの手錠。なんの意味があるんだ。
「逮捕」と言えば「逮捕状」。
刑事か誰かよく解っていませんが、とにかくそれっぽい人が「逮捕状」をいちいち読み上げます。「被疑者 岸田パンティ郎、パンティをめっちゃ盗ってそれらぜんぶを一度にかぶった罪で、20:45(ふたまるじよんごーふん)、再逮捕!」。すでに手錠をかけられている手首の、ちょっと上のあたりに再びの手錠。カチャーン!
バカです。
逮捕に逮捕を重ねる被疑者は、ひじのあたりまで連続する手錠です。
パンティを盗んだりかぶったりねぶったり、あと食い逃げをしたり食い逃げのときに急に走ったから気持ち悪くなって吐いちゃったりするような食べ物を粗末にする凶悪犯には、たくさんの手錠がお似合いです。
拘置所内のトイレの時とかは手錠をぜんぶ外して、手錠と同じだけの腰紐をつけられ、トイレから出てきたときはまた同じだけの手錠をはめるのです。手錠を外したりはめたりしている間に、またトイレ行きたくなっちゃう。
時間のムダでは?
「再逮捕」と聞いてはこんなことに思いを馳せてしまう。再逮捕のない世の中になることを願って、今宵は筆を置きます。