わたくしの勤めている会社は、就職を機に地方から上京してくる人が比較的多いです。東京出身の人はひと握り。
先日、上京してきた後輩に「東京に出てきてよかったこと」を聞いてみたところ、「『王様のブランチ』が途中で終わらないで最後まで観られる」ことを真っ先に挙げていました。真っ先に。
そうなの?
たしかに情報満載の『王様のブランチ』ですから、それが最後まで観られるのは目的に適っていると思います。情報を得たくて『王様のブランチ』を観ているのに、その番組が途中で終わってしまう。それは目的を達成できていません。
そもそも東京で生まれ育ったわたくしは、地方では『王様のブランチ』が途中で終わってしまうことを知りませんでした。『王様のブランチ』が途中で終わってしまう世界があるなんて、夢想だにしていません。当たり前は、えてしてその価値を低くとらえてしまうのです。
『王様のブランチ』が最後まで観られる。
それは東京に住むことの、大いなるアドバンテージです。
でも、そうなの? 『王様のブランチ』、そんなに観たいの?
そのような もやもやを抱えて今日まで生きてきたのですが、今日、別の後輩と話していた時、後輩は「休日の昼といえば、東京に出てきて、『王様のブランチ』が最後までやってるのに衝撃を覚えました。あれ、『王様のブランチ』、長くね? って」と。
どうも、「『王様のブランチ』が最後までやってるかどうか基準」というのがあるみたいです。