複数の波長の山が重なるとき

あらゆる事象には、間隔というか、波長というか、「ある/ない」「上昇/下降」といった状態の変化がつきものだと思います。

職場では、定期的に監査が入ります。
第三者的視点で観察し業務遂行上のリスクが顕在化していないか、コンプライアンス遵守が適切におこなわれているか、職員が各種マニュアルを把握しているか。
エラーを未然に防ぐための監査なのでしょうが、監査が入ること自体が職員に周知され、リスクを顕在化させない対応をあわててとっているのを見ると、なんというか本末転倒だなあと思ってしまいます。

「白目ブーム」というのもあると思います。
「いかにスマートに白目を剥けるか」「いかに長く白目を剥けるか」を競い合うようなブームが、急激に到来します。
わたくしはそんな白目ブームの到来は学生時代だけだと思っていたのですが、社会人になっても2〜3回訪れたことがありました。

事象の発生間隔がバラバラでも、ときに複数の事象の発生が同時となることがあります。
右折レーンに並ぶクルマのウインカーは、バラバラに点滅していてもある瞬間、同時に発光します。そしてその光は、強い。

監査と白目ブームが、同タイミングで到来したのです。

職場の先輩が、監査が入るという周知がなされているにも関わらず、出入口のほうに向かって白目を上手に剥いています。
監査の人がそのトビラを開けて入ってきた途端に目撃する白目を上手に剥いている男性。それはコンプライアンス的にあぶない!

そう懸念したわたくしたちが先輩の白目をいさめ説得し、眼球の状態を通常どおりにしていただいた数分後に監査の人が入ってきたので、なんとか「最悪のバッティング」は免れましたが、白目を剥くのが数分ズレていたら、監査の結果「白目(常軌を逸した行動あり)」となりISO規格が剥奪されるところでした。

「白目を剥いているときは何も見えないから情報漏洩の可能性はゼロ。なのでセキュリティ的に合格ですね」と、先輩は白目に対するエクスキューズも用意していたようですが(意味は解りません)、ピスタチオ(お笑い芸人)のブレイクで白目ブームに拍車がかかったことは、いうまでもありません。

(参考)ピスタチオ
(参考)ピスタチオ

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