会社の後輩が、仕様変更の概要を先輩に説明していました。
わたくしはそこには加わらず、近くで別の作業をしています。
説明とは、難しいものです。
自分の持っている辞書や論理と、相手のそれが一致することはありません。その近似値を探りながら、どこかで妥協しながら、そして同じ平面に立っていることを確認しつつ、ことばを紡いでゆきます。
それゆえ、立て板に水のごとくしゃべることはできません。後輩は、ことばにつまりました。
後輩「この場合…、あっ…」
先輩「どうした?」
後輩「いや…えーと…」
先輩「?」
後輩「いや、考えてるのと違った声が出たので…」
なにそれ。それは知らんよ。