『じゃぶじゃぶ池』の意味を知っているのは概ね東京出身の人のみ

会社の後輩たちと昼食に行く途中の道すがら、公園で子どもたちが水遊びをしていました。

そこには腰より低い位置に水が貯められていて、小さな噴水も飛び出し子どもたちが「キャッキャ」と歓声をあげ楽しんでいます。
後輩たちは「わっ! 何あれ!?」と驚きの表情。

「おっ、『ちびっこ じゃぶじゃぶ池』じゃん」とわたくし。
「えっ、なんですか? なんですかそれ?」と後輩。

あれっ、『ちびっこ』が余計だったのかなと思い「『じゃぶじゃぶ池』だよ、『じゃぶじゃぶ池』」と再度の回答。

「は? 『じゃぶじゃぶ池』って何ですか?」
「ぼくも聞いたことないです。『じゃぶじゃぶ池』」
「またいつものアレですか?」

うそでしょ? いつものアレってなに?

「ああいう公園にあって、無料で使えて、浅いプールみたいになってて、子どもとかが遊ぶところ。それが『じゃぶじゃぶ池』」
「いや、聞いたことないです」
「聞いたことないですね」
『Jabu-Jabu-Ike』……?」

うそでしょ? なんでカタコトになってるの?

「みんなの地元(静岡と兵庫と千葉)にあったでしょ?」
「あったかな〜、記憶にないです。足立区だけじゃないですか?
「知らないですね」
「『Jabu-Jabu-Ike』……?」
「いや、足立区だけなハズないし。ここ(府中市)にもあるし……」

いろいろ調べてみたのですが、以下4点のようです。

  • 足立区の舎人公園には『じゃぶじゃぶ池』という固有名詞の池がある(わたくしの姉の情報)
  • 『じゃぶじゃぶ池』という名称を足立区は公式で推している(参考)(html文書も”jabu.html”)
  • 足立区以外の区でも、東京都においては「未就学児向けの浅いプール」として『じゃぶじゃぶ池』という名称を使用している
  • 東京都以外においても『じゃぶじゃぶ池』はあるが、圧倒的に数は少ない

つまり『じゃぶじゃぶ池』は、安全な水遊び場所を都市部にも提供することを目的としている施設であり、そもそもそういう場所が天然(河原とか)で近傍にあれば行政が施設として提供する必要はないといえるでしょう。
調査結果に鑑みると、「足立区だけじゃないですか?」の指摘は概ね正しそうです。

わたくしは『じゃぶじゃぶ池』は存在も知っていたためその名称をふつうの単語として受け入れていましたが、たしかに存在を知らなければその構成音からして「『Jabu-Jabu-Ike』……?」ってならざるを得ないなと思いました。「『じゃぶじゃぶ池』て」。

舎人公園の『じゃぶじゃぶ池』は激アツだな
舎人公園の『じゃぶじゃぶ池』は激アツだな

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