あんまり伏線なんてないです。
小説はほとんど読まないし、ドラマもあまり観ません。
そのうえで、「面白い」といわれる物語につきものなのが「伏線」であり、その「回収」です。
わたくしはどちらかといえば事実とか現実のほうが面白いと思っているので、その事実の連続する生活や社会においてあんまり伏線なんてないのが現実なのであれば、フィクション上の「伏線」なんてものはご都合主義でありそれ自体には価値がないとも思います。
ふつうに生きていて「これが伏線だな」「いま回収されたな」なんてことは、その世界の当事者は決して気づかないでしょう。
職場の同僚とセブンイレブンで購入したお弁当を食べていたとき、わたくしは割りばしが気になりました。
セブンイレブンの割りばしはたしかカドが取れていて、丸みを帯びたものだったハズ。ところが、いま使用している割りばしはファミリーマートみたいな角ばったタイプのものだったのです。袋の色も緑だし、これファミマのヤツでは?
「セブンの割りばしってこんなんだったっけ? なんかこれ、ファミマっぽくない?」
わたくしは何の気なしにそう言い、同僚は「あんまり気にしたことないから解らない」と回答。
ま、そりゃそうか。なんとなく笑って食事を続けます。
そのときです。
別の同僚が袋から割りばしを取り出した際、なぜか割りばしの下4分の1くらいがすでに折れていて、短くなってしまっていました。利用に耐えうるギリギリの長さ。そんなことある?
「セブンの割りばしって、こんなんでしたっけ……?」
伏線って、実際に回収されるとめっちゃ面白いです。
「面白いといわれる物語」って、これか〜!!