11歳年上の兄が、さいきんやけに「もう高齢者だからな……」と言い出しています。まだ48歳なのに。
兄の子供(わたくしからすると甥)のパソコンやスマホの設定をわたくしがやることになった際も「もう高齢者だからよく解らない」と言っていましたし、テレビに出ている若い女性芸能人を観ては「もう高齢者だからよく解らない」と言っていました。テレビに出ている若い芸能人はわたくしもよく解らないので、それは高齢者というよりおじさんマターであると思います。
そのワリには「きょうは2Km泳いだ」「10,11,12月とマラソン大会に出る」と言っていて、なんだかよく解りません。
先日に家族で親戚の家に行った際には、兄がおもむろにこう会話を切り出しました。
兄「おまえ、クルマ運転する?」
わたくし「いや、運転しないよ。クルマ持ってないし、もう10年運転してない」
兄「そっか。おれ、そろそろ返納かなと思って……」
免許返納って、高齢者の代名詞じゃん。来るとこまで来たな。
わたくし「いやいや、早くない? いろいろおかしいでしょ。兄さんもクルマ持ってないし、運転しないでしょ。別に免許持っててもいいじゃん」
兄「あおり運転とか怖いし……」
わたくし「ぼくの話 聞いてた?」
会話が噛み合っていないことはさておき、クルマを持っていないし運転をする機会もないからわざわざ免許を返納しなくてもいいのではないかと思う反面、「クルマを運転しないなら免許を持ってても意味がないな」とも思います。難しい判断だな。
兄「免許の更新もタダじゃないし……、カースタントの人が飛んだりするヘンなビデオ観させられるし……」
だんだん兄の意見は合理的な気がしてきました。
クルマを運転しないのに、更新時にはおカネ払ったうえであのビデオを観させられるのは確かに苦痛です。同額払って好きな映画を観たほうがはるかにマシ。
わたくしも免許返納しようかな。
そう思っていた数時間後。
兄「宝くじが当たったら注文住宅で家を建て直して、土地も広くしたらクルマでも買おうかな。それがいまのおれの夢」
なんなんだ。