通勤中、「レッツ大腸肛門クリニック」なる広告が見えた気がしました。
加速している武蔵野線の車窓から見えた広告。もしかしたらそんなものはなかったかもしれない。なにかと見間違えた可能性があります。
なにより、いかんせん語感がよすぎます。
レッツ、すなわち”let’s”の後ろには動詞の原形がおかれ、「動詞しましょう」「動詞しようぜ!」といった意味となります。
わたくしは英語はできませんが、それくらいは解ります。
そうなると、「大腸肛門」は動詞の原形ということになります。当然「クリニック」は名詞です。
まあ、普遍的に考えて「大腸肛門」は、「unkoする」という意味の動詞になるんでしょうね。
大腸肛門がすることといえば、それはもう満場一致でunkoです。
「unkoしましょう診療所にて」という意味で書いているのであれば、大きな間違いをおかしています。
すなわちそれはクリニックではなく、トイレットです。クリニックとトイレット、ふつう間違えます?
つまり、正しくは「レッツ大腸肛門トイレット」を標榜すべきで、そうなると武蔵野線の駅ホームに広告として掲出する意味が解りません。
よって、わたくしは「なにかと見間違えた可能性」に言及しているのです。ウエルカムな公衆便所を駅ホームに広告として掲出する意味とは。
ごめんなさい、実在しました。
そして「お気軽にご来院ください」というポリシーからの病院名。
わたくしもみずからの闘痔経験に鑑み、爆心地(*)への違和感があればすぐに大腸肛門科の門戸をたたくことをオススメします。肛門の門戸を……。
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(*)爆心地…包み隠さずいうと、肛門のこと。