足立区に住んでいるうえにとくに足立区には惹かれていないわたくしですから、本書を手に取るのは自然です。
イメージやレッテルみたなものはさておき、データと実情から足立区を再定義している内容です。
生まれたときから足立区に住んでいるわたくしですので、足立区が外からどう見られているのかは解りませんが、データと実情をベースに客観的に足立区を見るとこうなるのか、という印象。なかなか興味深い内容でした。
とくに印象に残ったのが、「足立化する港区」というフレーズ。
足立区は23区のレースのなかで周回遅れとなっているが、世間のトレンドとしては「それが先端」となりつつあり、その足立区に追随するのが港区である、という論説がありました。
ほんとかよ、と思いましたが、「家族」「子育て」「絆」みたいなものへの取り組みやウェイトが足立区は充実していて、港区のファミリー層はこれを重要視しているとのこと。これはデータや実情からそうなっているとも言え、あながちトンデモとも言えなそうでした。
個人的な印象としては、東京23区西部が主導する時代は終わりつつあり、東京23区中心や東部にその軸が移ってきていると考えています。
その中にある足立区は、オススメはしないけど住みやすいとは思います。わたくしは他の街に住んだことがないので、相対的なところは解りませんが。
足立区が気になるという奇特なかたいらっしゃったら、読んでみるとよいと思います。