爆笑問題の田中裕二さんのあだ名が「ウーチャカ」だった(である)ことは有名な話だと思います。
わたくしは、こういう一聞して「なぜ?」と思うあだ名に憧れています。「ウーチャカ」て。
多くの人のあだ名は、姓名どちらか(または両方)にちなんだものか、あるいは見た目や体型によるものになるでしょう。
わたくしでしたら「松岡」なので、「松ちゃん」とか、そういうあだ名が多かったです。
これは解りやすくもあるのですが、いっぽうであだ名のアイデンティティに不足しているとも思うのです。すこしだけ名前をもじり結果として別の音を与えることに、どれだけの意味があるのか。
すなわち、「だったらもう、『松岡ちゃん』でよくない?」ということ。“ら”と“や”しか省略しないなら「木村拓哉」でよくない?
かつての旧友を思い出してみて、あだ名のおもしろさで印象に残っているひとも多いです。
- めん
- ゼラチン
- 主任
- ナゲット
- シュナ(シュナイダー)
- ホワイトブリーフ
- チワワ
- 編集長
最後の「編集長」というのは、中学時代の国語教師がわたくしのことをこう呼んでいたものです。実はわたくしにもありました、脈絡のないあだ名。
ただこれは、「授業中に4コマまんがを描いていた」という理由によるものなので、「正しくは『植田まさし先生』、百歩譲って『まさし先生』だろ」と、いまでも不服に思っています。やるんだったらあだ名として適切なものをわたくしに付与しなさいよ。それでも国語教師なのかね。
ということはおそらく、上記にあげた多くが、そのあだ名を本意に思っていなかったのかも解りません。
一聞して脈絡がなく感じられるあだ名は、構造上Win-Winにならない蓋然性が高いですね。
そういう意味では「ウーチャカ」はかなり完璧に近い、わたくしの理想的なあだ名ということになります(田中裕二さん本人がそう呼ばせているので)。
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