いまの家を購入して5年になり、エアコンやレンジフードなどの汚れも気になってきたので、いっちょ奮発してハウスクリーニングを依頼しました。自前でやるよりキレイになるハズですし、なによりラクだからです。
おカネで解決できることはしたほうがよい、とは学生時代のバイト先(マクドナルド臭)の店長の金言です。
朝9時ごろ業者さんがやってきて、「途中に食事の休憩を挟みまして、15時くらいまで作業する予定です。まずはレンジフードから始めます」と言い、作業を開始。黙々と掃除しています。
あれ、その間わたくしは何をしてればいいのでしょうか。
手伝うのもおかしいし、寝てるワケにもいかない。かと言って何もしないで業者さんの作業を凝視するのもヘンだし、雑談するのもないな。ゲームしてたり音楽聴いてても失礼かな…。
いろいろと逡巡しましたが、コーヒー淹れて読書することにしました。これなら穏当でしょうか。
レンジフードの掃除が終わり、作業結果の確認です。おお、確かにキレイになってる。これはよい。
続いて、業者さんはエアコンの分解洗浄に入りました。また黙々と作業をしています。
エアコンのカバー等を外し、本体(?)部に高圧洗浄機の水を直接当てていきます。床はビニールで養生しており、その上に置いたポリバケツに汚水を流し込みます。
高圧洗浄機での洗浄が終わったのか、黙々と作業をしていた業者さんが急に「エアコンから出てきた汚れ、見ますか? かなり汚れてました」と、こちらに尋ねてきました。業者さんが初めて魅せてきた、サービス精神。
わたくしは即座に「はい、見ます」と言い、ポリバケツの中を見ます。
ポリバケツの中を確認したわたくしは「えっ! こんなに…!」と言い、「年収が低すぎる人」のポーズをしてチラリと業者さんを見ます。
実際は想像どおりの汚れだったのでそこまでの驚きはなかったのですが、業者さんはきっとノリノリで汚れを見せてきたのだと思います。「だいたいこの汚れ見せると、客は喰いつくんだよな〜」みたいな。
であるならば、わたくしもその要求に応える必要があると考えました。ベタですが、「年収が低すぎるの人」のポーズをするのが妥当でしょう。サービス精神にはサービス精神で返すのが、コミュニケーションの基本と考えます。
コーヒー淹れて読書は穏当な行動。
「年収が低すぎる人」のポーズは妥当な行動。
前者は迷いがありましたが、後者には迷いがありません。業者さんよ、いい反応であれ…!
業者さん「はい」
ほぼ、無視。
なんだこれ、クチを覆っているわたくしの両手が恥ずかしいだけじゃないか。