きのう再放送した「めがねからして死んでるわね!」。
これはわたくしの高校時代のできごとではあるものの、約20年の時を経てもなお「あれはすごかったな……」と思っています。
妻は年齢も高校も違うので、当然ながらこのセンセーショナルなできごとに立ち会ってはないのですが、何かの流れでこのできごとを話したところ、いたく気に入ったもよう。
2020年、令和2年になったいまも、このネタを繰り出してきます。
元祖は「丸めがねをかけている人を見かけては『めがねからして死んでるわね!』と感想を述べるにとどめる」、要するに「個に閉じた発言」となるのですが、妻はこれをコール&レスポンス型にアレンジしました。オーディエンスを巻き込んでくるのです。
すなわち、コール「めがねからして〜?」 / レスポンス「死んでるわね!」です。クリエイティビティのムダづかい。
閉店間際のイオンを妻とうろついていたときのこと。
安くなった惣菜類を異様に買い込む細身の男性客が丸めがねをかけていることに気づいた妻は、「あっ、あの人! めがねからして〜?」とわたくしにけしかけてきました。
「めがねからして〜?」「ほら! めがねからして〜?」
めちゃくちゃレスポンスを求めてくるけど、その男性客はこっちにカオをまったく向けず、うつむいて箱積みになっているコーラかなんかを品定めしています。
「めがねからして〜?」
まだ聞いてくる。わたくしはその男性客がめがねをかけているか否かも解らず。
そもそも、妻はあのコーラを品定めしている人に照準を合わせてわたくしにレスポンスを求めてきているのか。
あっ、見えた! たしかにオールドファッションなタイプのやつかけてる!
「し、死んでるわね!」
やがて怒られそうですが、怒られるまでやり続けるんだろうな。