【闘痔】劇画調で軟膏を注入する

「劇」と言われてしまうと、どうしても「劇画調」だと思ってしまいます。

劇画・オバQ (藤子・F・不二雄 異色短編集 1より)
劇画・オバQ (藤子・F・不二雄 異色短編集 1より)

線や書き込みが多く、「濃い」作風。鬼気迫るような登場人物と扱う題材の現実感は、やはり漫画とはひと味違います。
例示した『劇画・オバQ』は、なんかちょっと違う感じがしちゃいましたが、いずれにしてもそんな「劇画調」を感じるのが「劇」という文字です。

2017年に痔の摘出手術をしてから、ますます爆心地(*)の状態を気にかけているわたくし。痔核を自覚したのは中学生か高校生くらいなので、爆心地(*)のことを考えている時間を集めると、おそらく2年半くらいになるのではないでしょうか。
先日も出血や痛み、妬み嫉みのようなものまで感じたので、急ぎ病院に向かいました。

爆心地(*)に指を突っ込まれての久々の診察はかなりハードに感じ、軽く吐いちゃうかと思いましたがなんとかこらえました。
「これ(術後の爆心地(*)のこと)とはもう上手に付き合っていくしかないので、軟膏を注入してようすを見てください」との結論。わたくしは、アナルと寄り添い生きてゆく。earth music & ecologyみたいですね。
ていねいな暮らしを実践すべく、処方箋をもって最寄りの薬局の門をたたきます。

「注入軟膏ですけど、以前お渡ししたものと同じ成分のジェネリックが出てますので、そちらにしますね」
そうですかわかりましたと伝え、さっそく注入しようと自宅で軟膏のパッケージをよく見てみたところ、そこには「劇」の文字。ジェネリック・劇。

「劇」ネリザ軟膏
「劇」ネリザ軟膏

わたくしは「劇画調……」と思いましたが、注入行為における「劇画調」の正解が解らず、とりあえず眉間にシワを寄せクチを一文字に結んだ険しい表情をつくり、照明をやや暗くして注入しました。
ていねいな暮らし、実践できていますか。


(*)爆心地…包み隠さずいうと、肛門のこと。

 

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