以前の記事で使った画像ですが、わたくしは赤いコートを着ています。くそ生意気ですね。
いまはくそ生意気にも赤い服をふつうに着ることができるのですが、赤い服にはトラウマがありました。
小学生のころ、たしか3年生かそのくらいだったと思います。片側一車線で歩道のない生活道路を、赤いジャンパーかなんかを着た松岡少年が横切ろうとしました。
そのとき左右をよく確認しなかったのは、わたくしの落ち度でございます。それゆえ、わたくしはトラックかなにかに轢かれそうになってしまいました。
「急に飛び出すなバカヤロウ! 赤い服着て赤信号のつもりか!」
まんがのような罵声をトラック運転手から浴びせられるとともに、「赤い服って赤信号扱いになるのか…」と、松岡少年は深く心に刻み込んでしまったのです。
それ以来、赤い服に距離を置き始めてしまったことは、言うまでもありません。街を歩いていて赤い服を着た人を見ても、「あっ、赤い服着てる…大丈夫かな…」と心配までする始末。もともと心配性だった松岡少年でしたが、その一件で拍車がかかってしまったと思います。
さすがに早い段階で「赤い服=赤信号」という認識を改めることはできましたが、そのトラウマのおかげで、赤い服をふつうに選ぶことができるようには大学生くらいになってからだったと思います。あのトラックの運転手は、多少「赤い服業界」に影を落としていたと思います。
30代になってから、その反動なのかわたくしは赤い衣料品をヤケに選ぶようになってきています。もういいトシなのでやめておけと言いたい。
あの時のトラックの運転手、わたくしに罵声を浴びせるならいまだぜ?