「分刻み」という言葉があります。
スケジュールやタスクが余裕なくつまっていて、まさに分単位で行動をする必要がある場合、この「分刻み」という言葉を用います。直接的な状況であっても比喩的な表現であっても「分刻み」とは忙しさの象徴であり、ここにはゆとりがありません。
いよいよ30代中盤を迎えた妻。比較的高級な化粧品、いわゆるデパコスを急に買い始めました。もはやそういう年齢なのでしょう。
つい先日「改装後のサンドラッグに立ち寄ったところ化粧品エリアが以前より充実していた」と興奮していたのですが、それでは満足できない様相を呈しはじめてしまったのでしょう、急激な変化に驚きを禁じ得ません。
SKなんとかとかデコなんとかみたいな名前のものを買うとのことで、TOKYO最先端の街であること間違いなしの北千住と錦糸町に妻とわたくしは行きました。
まずは北千住でなんかの化粧品を品定めする妻。店員のおねえさんとも何かしらの軽妙なやりとりを展開しています。
あ〜、なんだこれ。急におなか痛くなってきたな。
購入を済ませ、妻とともにカウンターを去ると同時にトイレタリータイムを頂戴するわたくし。一刻も早くトイレットへ。このフロアには男性用化粧室はないんだ。化粧品を売っているのに化粧室はないという矛盾。
そわそわしているわたくしに対し、妻は「いつものアレかね」といった表情(いわゆる無表情)を魅せています。
サムシングについて無事に対応を終え、一路錦糸町へ向かいます。
つぎに錦糸町でなんかの化粧品を品定めする妻。店員のおねえさんとも何かしらの軽妙なやりとりを繰り広げています。
あ〜、なんだこれ。また急におなか痛くなってきたな。
購入を済ませ、妻とともにカウンターを去ると同時にトイレタリータイムを頂戴するわたくし。一刻も早くトイレットへ。このフロアには男性用化粧室はないんだ。化粧品を売っているのに化粧室はないという矛盾。
そわそわしているわたくしに対し、妻はもうほぼシカトです。
期せずしてデパコスを「夫の糞刻み」で購入することになってしまった妻。
せっかくのデパコスなのにそれはもう悪いことをしたなと、そう思っています。
わたくしの大腸とかに、スケジュールやタスクが余裕なくつまっていたのでしょうね。