昼食をとるために飲食店に入ります。当たり前のように検温。
平熱が施設入場時の必要条件であることが一般的になりました。顔パスならぬ体温パス。検出結果が妥当性のある数値なのかはさておき、「儀式」としては一般的です。
必要条件を満たすかどうかを確認するための検温。
これが、もっとエスカレートしていったらどうなるだろう。注文した料理が届くまで、考えを巡らせてみます。
- 駅のトイレ
- 婚活パーティー
- 診療所
駅トイレ利用時も検温。
不特定多数が利用する駅なのに、検温を求められることはありません。
そのうえで、感染リスクが高そうなのはトイレです。鼻から口元にかけてはマスクでしっかり隠しているのに、サムシングは丸出し。ここは異常変態が集う一室。
そんなトイレの入口に、カメラとディスプレイで検温するアレが置かれていると仮定します。イオンの入口とかに置いてあるアレです(名前なんて言うんだ)。
しっかり立ち止まって自身のカオを照準に合わせるという、高度な身体操作が要求されるアレ。わたくしは毎回、検温に失敗する。「もう少し離れてください」「もう少し近づいてください」と言われる。運動神経のなさが影響していると思います。
便意を極限までガマンしている状態であれば、カラダの震えもあるでしょう。居ても立っても居られないことによる意図せぬ前後ステップも繰り出し、より難易度が高まります。
「もう少し離れてください」「もう少し近づいてください」ああ、もうダメだ! ズギャーン! バリバリ!! モ・モワ〜。「体温は正常です」
体温が正常でも、ズボンに広がるシミが異常事態を知らせています。
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婚活パーティーでは、体温がステータスになるかもしれません。
このコロナ禍において、平熱が高い人は難儀していると聞きます。
37.0℃以上あると「発熱」とみなされてしまい、社会生活の営みに支障をきたします。保育園や学校・会社は休まないといけなかったり、商業施設の利用を拒否されたりすることもあるでしょう。ほぼ平熱なのに、いままでの当たり前がすべてできなくなってしまう。
そこで俄然注目が集まるのは低体温遺伝子。
平熱が低ければそうそう37℃に達することはなく、上述の懸念はまったくありません。わたくしなんかは35℃台を連発するので、この遺伝子が重宝されること請け合いです。
ただ、低体温でモサモサしている青びょうたん男性に女性がトキメキを感じるかは別問題かもしれません。「低体温遺伝子は欲しいけど、そもそもそんな低体温で求婚されても…」とその二律背反性に困惑する女性も続出。青びょうたん男性はただただめがねをクイッと上げるばかり。
そんな未来が見えます。
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考えたくありませんが、診療所を利用する際も体温が足切りに使われるかもしれません。
保険証や診察券を忘れず持ってきても、その診療所にカルテがあっても、発熱してると利用禁止。発熱しているガチの病人は、診療所の敷居を跨がせません。
さすがに、ここまでエスカレートしてしまうと本末転倒ですね。
さすがに、ここまでエスカレートしてしまうと本末転倒だと思うんだけどなあ。