国営ひたち海浜公園まで、ネモフィラを観に行きました。
最寄りのJR勝田駅から公園まではバス推奨なので、入園料込みのバスフリーきっぷを乗車前に購入し万全の体制で臨みます。
入園するなり目に飛び込んできたのはネモフィラの方角。
非常に解りやすく表示されており安心。
遠目に空か海のように見えるのが、群生しているネモフィラの花。
花を見てその美しさに震え鳥肌がたったのは、40歳を間近にして初めてかもしれません。40歳を間近にしたからかもしれませんが。
ちょうど見頃を迎えた時期のようで、青空と連続していて心が揺さぶられました。
ウエディングフォトの撮影も随所でおこなわれておりました。
おめでとう! 知らない人たち!
「いうても花でしょ?」という先入観は捨てましょう。「いうても花でしょ?」と思っていた時代がわたくしにもありました。テレビやネットで見るだけではどうしても伝わらないこの光景。壮観で圧巻です。
観終えたネモフィラを背に歩いていた際、すれ違ったきれいな女性の目にもこのネモフィラの群生がついに飛び込んできたんでしょうね、ひとりで来ていたのでしょうけど「あはぁ…」と淫靡な声を漏らしていました。
わたくしもこれは実物を観て本当によかったと思っています。
ちなみに「これ」と言っているのはネモフィラのことで、淫靡な声を漏らしていたきれいな女性のことではないので。すみません。
菜の花とネモフィラの花がちょうど戦禍に苦しんでいるウクライナの国旗に見え、わたくしは平和を祈ることしかできませんでした。無力感に苛まれますが、これが自然災害ではなく同じ人間の仕業であることも本当に悲しい。
いっぽう、別ゾーンではチューリップやスイセンも咲き乱れており、これにも心打たれました。オレだオレだ!と咲き乱れておる。
語彙力が低くもどかしいのですが、同じ種類の花なのに色や形にいろいろな種類があり、感動しました。みんな違ってみんなよくて、こうして並んできれいに咲くだけでよい、そんな社会や世界でありたいです。
帰る段になって序盤で購入したフリーきっぷを紛失していることにわたくしは気づき、神妙な顔つきで帰りのバス運賃を支払うことになりました。つまりは前後不覚になるほどの美しさだったということです。
同行していた妻や他の来場者はみなしっかりフリーきっぷを所有し手に握りしめて笑顔で帰りのバスに乗車していたので、その他各位は感動や思慮みたいなものが足らなかったのではないかなと思います。