お昼ごはんを食べに週一で行くとんかつ屋さんのBGMは、常にさだまさしさんのCDとよるものとなっている。
店内の注意書きにもその旨が書かれいる徹底ぶり(本当に「常にさだまさしさんのCD」と書かれている)で、それを承知できない場合は、二度とこの美味しいとんかつ(唐揚げもかなり美味しい)を食べてはいけないということになるだろう。踏み絵としてのさだまさし、そのような気概を感じる。
さて、さだまさしさんの楽曲といえば、アコースティックギターやバイオリンで聴かせる、すこししっとりとしたものが印象強いと言える。わたくしもその認識だった。
ところが、当該店舗のBGMは常にさだまさしさんのCDであるため、いわゆるフェイマスな楽曲ばかりが流れるわけではなく、前述の枠にはまらないものも流れる。というより、知ってる楽曲が流れるタイミングはごくわずかだ。
- ミスチルのような楽曲
- 演劇(ミュージカル?)のような楽曲
- 完全にEDM
さだまさしさんの印象が変わった。まじで幅広い。
ミスチルのような楽曲は想像がつくかもしれない。ミュージカルも解らなくはないか。EDMは本当にびっくりした。さだまさしさんの声が、しっかりオートチューンされていた。
世界はすべて多面で構成されている。わたくしはまだ、何も知らない。
こちらのとんかつ屋さんの側に立って想像するに、ミスチルを聞いてもミュージカルを聞いてもEDMを聞いても、「さださんっぽいな」と思うのかもしれない。何かが何かに似ていると考えるとき、中心となるものには自分の信頼が原則だ。
そういう世界もまた、否定はできない。わたくしはまだ、何も知らない。