自分で居酒屋を予約するときは、なるべくキレイそうなところにしている。トイレが汚いのが、ニガテだからだ。
どんなお酒があるか、オススメ料理は海鮮かお肉かそれとも珍味か、それらに優先するのが、「なるべくキレイなトイレを期待できる居酒屋であること」。ただでさえ泥酔野郎がトイレを汚しがちなので、せめて設(しつら)えの時点ではキレイであってほしい。
いい気分になってきて入ったトイレが、メッタメタに汚され安い芳香剤とアンモニアとアルコール臭がまざった蒸し暑い(薄ら寒い)空間だと、オエってなってしまいそれ以降の飲食が厳しい。
居酒屋のトイレをリアルに思い出すだけで、ノドの奥がグッとつまる。
この日、マツキヨオリジナルのカオ拭きシートを初めて使ったところ、香りが居酒屋のトイレの安い芳香剤のそれだった。
不意打ちに居酒屋のトイレを思い出してしまい、めちゃくちゃブルーな気持ちになる。ノドの奥がグッとつまる。いつものMEN’S BIORE(石けん)にすればよかった…。
わたくしはカオのアブラを取りたかっただけなのに、周囲をとりまく空間が、瞬時に居酒屋のトイレに。
縄のれんをくぐった向こう側、青いタイル張りの和式のトイレ。「TOILET」と書かれた極小ビニールスリッパを履き、ドアノブ中心のボタンを押してカギをかける。古いが手入れはされている、でもうっすら汚い居酒屋トイレのイメージがありありと目に浮かぶ。オエってなっちゃうね。
50枚入りなので、あと49回居酒屋のトイレを感じられる。やかましいわ。
先日はルンペン臭がしたわたくしのカオ、この日は居酒屋のトイレ臭。もはや顔面が新宿歌舞伎町。
※先日のルンペン臭は以下の記事で↓