全身脱毛することになった。
- ヒゲ剃りがホトホトめんどうくさい
- 将来介護をされることを考え相手方に迷惑をかけたくない
- 毛が黒いうちに
などが、主な理由。諸事情でまとまったおカネができたことも大きい。
カウンセリングとともに、施術や契約内容の説明を受ける。
個人的には痛みや肌負担もさることながら「倒産しないか?」が心配なため、そこも重点的に確認した。どれだけ法的効果があるかは解らないが、ひとまず資金ショート時の返金保証書は甲乙の二部あるとのことで、片方を受け取った。
料金に含まれるオプションの説明を受ける。
肌トラブル時の診断料やお薬代、麻酔などの中に「剃り残しの際の対応」とあった。
まったく意味が解らない。剃り残し? 「脱毛がうまくできなかったところの再照射も無料」とあるが、それとは違うの?
「すいません、剃り残し無料って何ですか?」
「はい、お背中とか届かないと思うので、そちらを当院で対応する際に無料となります。他院さまですと、こちら有料だったりします」
「背中?」
「はい、背中以外も、なかなか剃りづらいところあると思いますので」
「事前に剃っておく必要があるってことですか?」
「え、あ、はい。ご自宅で脱毛箇所を剃っていただく必要がございます」
そうなの?
帰宅後、有識者の妻に確認する。
「脱毛前って脱毛するとこ剃らないとだめなの?」
「当たり前じゃん」
そうなの。知らなかった。世の中知らないことが多すぎる。
脱毛のための剃毛、ロボット掃除機を動かす前に部屋を片付けておく、に似た広義の矛盾を感じる。
カガミを上手に使い股を開いてケツ毛を剃ろうにも、手前の『わたくし』が存在を主張しておりまったくケツのようすが見えない。
まさに、FACE(globe)の歌詞「鏡に映った あなたと2人」の状況。