来週美容院だ〜という直前になって、髪の毛がやたらまとまることがあると思う。
「あれ、だったら美容院いかなくてもいいかも」と再考してしまう。
あの現象を「髪の毛が命乞いしている」と表現している人がいて、笑うとともに感心した。
そもそもあんまり使わない「命乞い」というやや重めの言葉を、日常のあるあるにぶつける感覚。センスがあるなと思う。
対象が髪の毛なので、それを擬人化しているのもよい。数万本が結託して、延命を試みている。高い声でやいのやいの言っているのであろう。
でもまたどうせ伸びるので、悲壮感がまったくない。カラッとしていて純粋に笑える。
このようなセンスのある比喩にわたくしは憧れているが、日常生活では「あ〜、なんかあれみたいですね、うんこ」みたいなことを言ってしまう。センスのかけらもない。うんこのかけらはある。
直接的かつプリミティブであってもおもしろいとは思うが、それはもう小学生だ。