漢字の部首について常に考えているわたくしですので、この本を手に取るのは自然なこと。
漢字の部首ひとつあたりを4ページ程度にわたって採り上げ、エッセイ風にまとめている。読みやすさはさることながら、「なるほど、知らなかった〜」の連続で知識欲がインスタントに満たされ気持ちがいい。
本書は1画の部首「一」(いち)から始まり、画数を増やしていく構成となっている。すべての部首が網羅されているわけではなさそう。
1画の部首には「一」のほか「乙」(おつ・おつにょう)があり、「乙」の部首をもつ漢字の中には、「也」がある。この「也」の3画目が「乙」の変形であるということも驚いたが、名前にもよく使われる「也」という漢字のもともとの意味を知り、もっと驚いた。そういう意味では、すべての始まりということになるのかと思った。
わたくしの驚きを、ぜひみなさんにも追体験していただきたいところ。
前述のとおり「乙」は1画、つまり本書の序盤でもう心を鷲掴みにされてしまった。
ふだん使っている漢字の成り立ちや由来、部首の意味、「この漢字はこの部首なの?」というものもあり、日本人であればおそらくどんな人でも興味深く読み進められるのではないかなと思う。オススメの1冊です。
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