中目黒は、おしゃれな街だと言われていますが。
中目黒へは何回か行ったことがあります。ウラを返せば、あまり行くことはないです。
散策したり、食事したり、そういった過ごしかたにおいて、おしゃれで落ち着いた街であると思います。目黒川の桜やイルミネーションも素敵なので、さいきんは観光客も多そうですね。あまり行かないので、よくは解りませんが。
ただ、この「中目黒」、わたくしの友人が17〜8年くらい前に言ったひと言から、わたくしはその字面をふつうに見ることができなくなってしまったのです。
「『中目黒』って、よく見ると『な? 亀、グロ!』だから、下ネタだよね。『亀』と『グロ』が両方ある」
男子高校生の、留まることのない発想力よ。
改めて説明する必要はないと思いますが、『亀』とは男性器のことを指し、『グロ』とはグロテスクを意味しているのだと思います。グロさすらある、リアルすぎるサムシング、それが「中目黒」だ、友人はそう言いたかったのでしょう。
そういう視点で見てしまうと、中目黒でデートしているカップルなんかにも、メタファーを感じてしまいます。「な? 亀、グロ!」ですからね。
あと東京メトロ日比谷線の行き先表示に「中目黒」って書いてあるのにも、おかしみがありますね。「な? 亀、グロ!」って目立つところにでっかく書いてあり、それがその車体の目標地点であるわけですから。
目黒川の桜やイルミネーションも、おしゃれな雑貨屋さんもおいしいごはん屋さんも、その辺を散策する爽やかなカップルも、東京メトロ日比谷線も、「な? 亀、グロ!」のたったひと言の発言で、台無しに。
この文章を読んでしまった方も、いまこの瞬間からわたくしと同じスタンスになってしまいましたでしょうか。謹んでお詫び申し上げます。