花粉の季節が到来しています。
わたくしも花粉症なのですが、会社の先輩のほうが症状がひどく、ハナをズルズルしていました。
ハナを拭いながら、吐き捨てるようにこう言っていました。
「花粉のエラーチェックを外したい…」と。
ああ、システム屋さんっぽい。
体内に入り込んだ異物を排出するために、ハナ水は出ます。つまり、「カラダ」というシステムのエラーチェックの結果、エラーログとして「ハナ水」がアウトプットされているのです。
異物が人間にとって有害であればハナ水出力は正しい反応であると思いますが、花粉は違います。お花から出る生殖行動の粉です。なのに、先輩やわたくしは花粉はエラーチェックの対象となっているらしく、ハナ水が出てきます。
一度ついてしまった花粉チェックは二度と外せないので、「アレジオン」「アレグラ」等のパッチで対応。それらのパッチも完全ではないし、なんて不便なシステムなのでしょう。
エラーログの「ハナ水」が、カゼも花粉もインフルエンザも寒い日のうどんも、いろいろな反応において共用しているところも不便ですね。
「カゼのハナ水はドロっとしており、アレルギー反応のハナ水はサラサラしているから、それでどちらかを判断する」というユーザーインターフェースも、どうかしています。ドロドロとかサラサラとか、主観や観念に左右されるのってどうなの。定量的に評価させてよ。
そもそも、エラーログが液体って。
人間の進化はまだまだこれからです。
エラーログのハナ水からエラー内容が簡便に判定できるキットの発明が待たれますし(これは実現できそうな気がします)、それより「花粉、入りました!」と異物の侵入を言語化できるカラダのつくりへの進化も、数百万年くらいすれば実現できるのではないでしょうか。
以上、数百万年しても花粉症に悩む人類を前提して、お送りしました。