話が盛り上がっているとき、ある話題を遮って別の話題が展開されることがあると思います。
友人数名とクルマで移動していて、トイレや買い物のため途中のショッピングモールに立ち寄りました。たしか急きょブルーレイディスクを買う理由があったのだと思います。それぞれがそれぞれの用事のために、ショッピングモール内に散っていきました。
用事を終えて、みなクルマに集まってきました。
友だちのうちひとりは、『ビアードパパの作りたて工房』で、みんなのぶんのシュークリームを買ってきてくれました。気が利きますな。
クルマの中で『ビアードパパの作りたて工房』のシュークリームをみんなに配りながら、その友だちは「これを買ったとき、あのお店のビアードパパと思われる人が…」と言っていたのですが、それにかぶせるように別の友だちが別の話題を始めてしまいました。
ビアードパパと思われる人がどうしたんだ…。
会話が沈静化したので、気になったわたくしは「で、ビアードパパと思われる人がなんだって?」とビアードパパの友だちに聞きました。
友だち「えっ、なんだったっけ、ビアードパパ? なんの話?」
うそでしょ?
人生において、タイミングがたいせつなのは言うまでもありませんが、このような雑談でもそれは適用されるのでした。人生に濃淡はなく、人生すべてが人生であった、というお話。