【入院3日目】
爆心地(*)が痛みます。とにかく痛みます。
ヤケドしてしまったかのような、ヒリヒリ、ジンジンとした痛み。痛み止め(ロキソニン)を飲んでも、「ガマンできるけどちょっとヤバイかな…」といった程度にしかおさまりません。
気を紛らわすために、持参した本を読もうと思います。
入院の手引きのような冊子には、次のように書いてありました。
「術後1日目は、麻酔の副作用(頭痛や下肢のしびれ)が出ることを避けるため、本を読んだりパソコンを使用することはお控えください」
本、読めないのか…。ま、でもちょっとくらいなら大丈夫でしょ。麻酔ももう抜けてると思うし。
そう思い、1〜2時間くらい読書をしました。この読書が、のちに効いてくるとは…。
やがて22時をまわり消灯の時刻です(わたくしの病室は個室だったので、あまり関係はないのですが)。
そろそろ眠りに就こうと思いますが、今日は睡眠導入剤はありません。
…痛くて眠れない。
お風呂は手術の日から禁止されており、カラダがベタつくのも相まって、なんだか休まりません。アタマもカユイ。まったく眠れない。
律儀に食後すぐに痛み止めを飲んでいたのも、失敗でした。19時前に飲んだ痛み止めの効果が、深夜には完全に切れました。余計に眠れない。
痛い…痛い…。
痛い…痛い…。
飼っているうさぎ(かわいい)のことを思い出し、痛みを克服しようと頑張ります。
うさぎ(かわいい)は自宅でかわいくやってるのかなぁ。
思い出してもかわいいなあ。
ケージの中を掃除しても3時間くらいでunkoまみれになっちゃうからなあ(うちのうさぎ(かわいい)はトイレがどうにもヘタ)。
飼っているうさぎ(かわいい)のことを思い出しても痛みがやわらぐことはなく、一睡もできないまま翌朝を迎えました。
翌朝7時の検温のためにやってきた看護婦さんに「まったく寝られなかったので、今日の夜は睡眠導入剤をください」と真顔で懇願しました。
昨日ケラケラ笑っていたキタキタおやじは、すっかり姿を消していました。
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(*)爆心地…包み隠さずいうと、肛門のこと。