【闘痔】爆心地「復興」日記5

【入院4日目】

入院中は、医師の診察が毎朝あります。今朝の診察で医師の許可がおりれば、2日ぶりに入浴できます。
カラダがベタつくし臭いので、早くお風呂に入りたい。

ただ、昨日からまったく眠れていないからか、アタマが痛くなってきました。痛み止め(ロキソニン)を飲んでいるのにアタマが痛く感じるというのは、ヘビーな頭痛のような気がします。
医師の診察時、その旨を伝えます。

「特に問題なければこのあと入浴しちゃってください。何か気になるところはありますか?」
「はい、今朝から急に頭痛が。寝られなかったからかもしれませんが…」

「えっ、頭痛!? ちょっとそれは…!」

わたくしの頭痛宣言により、にわかにパニック状態になる医師と看護婦さん。ふたりとも立ったり座ったり、出たり入ったりし始めました。わたくしのお風呂が、おあずけになるかも解りません。

「あっ、でもこの頭痛は寝不足の頭痛かもしれないです! あの、わたし、頭痛持ちなので!」

お風呂を勝ち取ろうと必死になるわたくし。

「そうですか、いつもの頭痛と変わらないですかね?」
「はい! たぶん!(適当)」
「では、入浴はしてもらって、ただ絶対にムリはしないでください」
「わかりました!」

寝不足で頭痛になるのはわたくしはよくあることなのですが、今回は痛みの種類がちょっと違っていて(少なくともロキソニンを飲んでいればおさまる程度)、これはもしかしたら前日に読書をしてしまったことによる麻酔の副作用なのかもしれません。
腰椎麻酔を打つと髄液が漏れ出すことがまれにあり、そうすると脳圧が低下し頭痛を感じるのだそうです。この現象と読書との関連性はまったく解りませんが、入院中は点滴による対処も検討する必要があるようなので(通常の痔核手術の入院日程が大きく変わる)、患者から「アタマ痛い」と聞いた医師がパニック状態になるのはなんとなく解る気もします。
なお、脳圧の低下は髄液の再生(自然治癒)で元に戻るようです。脳圧が元に戻れば頭痛も解消します。自然治癒ですと、頭痛の解消には1〜2週間かかるようです。

さて、部屋に戻るや否や、わたくしは部屋のお風呂に入りました。お風呂とは言え、ビジネスホテルのような狭いユニットバスです。
カラダを丹念に洗い、湯船にお湯を溜め、ゆっくりと腰をおろします。

最高。

爆心地(*)にクライシスを抱えている際の入浴は、本当に最高です。痛みも多少はおさまりました。頭痛も解消した気がします。

でも、その後にひりだしたunkoによって復活した痛みは、いともカンタンにキャパシティを超えました。unkoするとムチャクチャ痛い。地獄。いや、痔獄

一進一退でハイレベルな痛みを爆心地に感じ続けた入院4日目は、看護婦さんに懇願して頂戴した睡眠導入剤を飲み、幕をおろしました。
あしたはいよいよ退院です。


(*)爆心地…包み隠さずいうと、肛門のこと。

大きくはないユニットバスでしたが、お風呂はありがたかったです
大きくはないユニットバスでしたが、お風呂はありがたかったです

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です