【自宅療養 2日目】
痛みでよく眠れず、もう眠り方すら解らなくなってしまっています。「朝起きたら痛みが消えているといいな」といったわずかな希望すら持ち合わせることができず、木曜日の朝を迎えました。数日間は、痛みでよく眠れていません。
unkoが出れば爆心地(*)周辺がひどく痛み、unkoをガマンすればそれが出てくるときに、よりひどく痛みます。茶碗を並び替えても、どのカードを切っても、「ひどく痛い」の未来は変わらない。何度「回復の泉」ことお風呂に飛び込めばいいのでしょうか。
これらの不眠とひどい痛みがもう数日続いているわけですから、本当に心はすさんでいました。
結紮(けっさつ)切除をしたのは3箇所です。3箇所だから痛みも3倍とまでは言いませんが、少なくとも1箇所だけよりは痛みも多いでしょう。
安易な気持ちで手術をしたこと、そして3箇所も切除しなければならなくなるほどに放置したこと、後悔が募ります。
その日の夜、便意を感じたのでunkoをしました。
「ああ、このあとまた強烈な痛みがあるんだろうな、つらいなあ…」と思いながらも、ガマンをすればよりひどくなるのでトイレに行ったのです。
うう、痛い…。
でも、このあとさらに痛くなって「殺してくれ〜〜!!」と叫ぶくらいになるんだろうな…。このあと…、くるぞ…!
おや…? こない…?
術後はずっと、unkoのあとにキャパシティを超える強烈な痛みが爆心地付近にほとばしっていたのですが、今回は許容範囲内です。
痛みが、すこしだけ、でも明らかに、おさまっています。「ひどく痛い」が「だいぶ痛い」にランクダウンしているのです。
痛みが、峠を越えたようです。
そういえば、悩まされていた頭痛も消えています。
ついに、やっと、急に、ラクになってきました。
いままでは痛みに波があり一進一退を繰り返していたのですが、この痛みのおさまりかたは恒久的な感じがします。
unkoを終えお風呂に入り、痛みの落ち着き方をいま一度 噛み締めます。
ああ、やっぱりだいぶラクになってきているなあ…。
よかった、本当によかった…。ほんとうに…。
湯船に浸かったわたくしは、嬉しさと安堵感でちょっとだけ泣きました。
—
(*)爆心地…包み隠さずいうと、肛門のこと