職場のチームで飲み会を計画していました。
幹事(男性)がネットでお店を予約したあとに現地を下見に行ったところ(なぜ下見と予約を逆転させていたかは不明)、そのお店が入居しているビルは、「女の人が男の人のカラダを洗うサービス」を提供しているお店ばかりが入居していたとのこと。
さすがにお店が入居しているビルそのものの事情は、実地にいかないと解り得ません。
とはいえ、職場のチームにはウブな女子もいるので、これは事(こと)です。
わたくしは、「この飲み会では、すべてのハラスメントが成立してしまうのではないか?」と思い、幹事とともに確認を急ぎました。
◾︎セクシャルハラスメント
幹事は男性でウブなのは女性なので、当然成立します。
◾︎モラルハラスメント
モラルハザードといえますので、こちらも成立します。
◾︎パワーハラスメント
幹事はウブな女子の先輩に該当しますので、こちらも成立します。
◾︎アルコールハラスメント
ちょっと微妙ですが、酒の席自体がいやがらせ対象となってしまうので、こちらも成立してしまうといえます。
◾︎マタニティハラスメント
◾︎アカデミックハラスメント
これらは該当しなそうです。
考えられる多くのハラスメントが成立してしまうことに、アタマを抱えがっくりとうなだれる幹事。知らなかったとはいえ、「女の人が男の人のカラダを洗うサービス」を提供するお店ばかりが入居するビルは、ウブな女子には刺激が強すぎます。場合によっては人事部からの問合せおよび呼び出しも視野に入れなければなりません。
不測の事態に備え、幹事は身の回りの整理を始めましたが、わたくしはそれを黙って見守ることしかできませんでした。次に会うときは、法廷で証言するよ。
飲み会当日。わたくしたちの心配をよそに、ウブな女子はふつうに飲み会を当日欠席していました(体調不良)。